高血圧と妊娠中毒症の関係について

高血圧と妊娠中毒症には深い関係がある

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「妊娠中毒症」という症状を耳にしたことがあるでしょうか?現在では、「妊娠高血圧症候群」と呼び方が変わっています。尿にタンパクが混ざってしまったり、血圧が高くなってしまう症状です。ひどい場合には、母子双方に影響が出てしまう恐ろしいもの。発症してしまった場合の主な治療法は、多くはありません。

妊娠中毒症から改称


妊娠高血圧症候群は、平成17年までは「妊娠中毒症」と呼ばれていました。こちらの名称の方が、まだ一般的かもしれません。名称の変更に伴って、内容も変わりました。妊娠中毒症の症状は、高血圧・尿たんぱく・むくみの3つとされていました。

ですが、むくみは妊娠にはつきものです。妊婦の実に3割もの方がむくみを経験しています。これを病気の一種のように扱って重要視するのは問題だ、とされて変更されたのです。むくみとタンパク尿は、高血圧に付随する症状です。

ですから、名称が「高血圧症候群」となったのです。変わったのはつい最近のことですので、今でも妊娠中毒症という名前で呼ぶ専門家もいます。人によって違う症名を使うので混乱してしまうことがあるかもしれませんが、同じものなのであまり気にしなくてもいいでしょう。

具体的な症状


妊娠高血圧症候群を発症すると、タンパク尿が出て血圧が高くなります。タンパク尿とは、尿の中にタンパク質が混ざってしまう症状です。腎臓に負荷がかかり機能が衰えることで、タンパクが増えるのです。

高血圧は、最高血圧140以上または最低血圧90以上の状態が慢性化した場合です。基本的に自覚症状はなく、病院の検査で初めて診断がでることも珍しくはありません。タンパク尿などの症状は、妊娠20週目以降に出ます。

妊娠すると胎児に血液を送るために、体内を流れる血液の量が増加します。普通、これに対応するように血管が広がります。しかし何らかの理由で拡張できなかった場合には、血圧が急増してしまいます。これが妊娠高血圧症候群のメカニズムです。

血管が広がらない理由ははっきりとはわかっていません。そのため、予防も難しいのが現状です。さて、血管が十分に広がらないということは、胎児に十分な血液が送り込まれないということです。このため、発育不良が起きたり障害が残ってしまうような場合もあります。重症になると、母体にも重大な影響を与えることもあります。

対処と治療


治療法は以下のようなものがあります。

1.ターミネーション(妊娠を終わらせる)

この病気は、妊娠している状態に身体が対応できていないことが原因です。ですから、根本的な対処をするためには、妊娠を終了させることが一番です。母子の状態を見て、適当な段階で帝王切開などで早めに妊娠を切り上げます。

2.降圧剤

薬で血圧を下げるという治療法もとられます。が、胎児に影響を与える可能性がある降圧剤は使用できませんので、通常の高血圧の治療のようにはいきません。

3.安静

安静にしておくことで、症状が緩和することもあります。

妊娠高血圧症候群は、かつては「妊娠中毒症」と称されていました。最悪の場合には胎児にも影響を与えてしまうので、可能な限り妊娠を早く終わらせる必要があります。

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